熊本県玉名市「3D都市モデルを活用して災害リスクを可視化」

展開地域名: 熊本県玉名市

分野:
交通
防災
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解決すべき課題

■近年、自然災害が激甚化・頻発化・広域化する中、災害リスクを把握し、事前に社会全体で災害に備える必要性がますます高まっている。

● 防災意識の向上や事前の避難計画の取り決めが重要であり、 ⾼齢者や障がい者、外国⼈などを含めたあらゆる属性の⼈々に災害や避難に関する情報をわかりやすく的確に伝える必要がある。

解決の手法

■災害に関するさまざまな情報を 3D都市モデルに重ね合わせ、災害リスクを三次元かつ時系列で可視化する等により、災害リスクをわかりやすく直感的に理解でき、住⺠等の防災意識の向上や避難計画の⽴案に繋げる。

● 地域の災害リスクに加え、⼟地利⽤や建物⽤途等の都市の多様な情報を重ね合わせ、より効果的な防災まちづくりを推進する。

● 令和 2 年度に国土交通省の Project "PLATEAU" に参画、3D都市モデルの構築と浸水シミュレーションユースケースを実施。

● 令和 4 年度に創設された都市空間情報デジタル基盤構築支援事業を活用し、ユースケース開発(3D都市モデルを活用した災害リスク可視化事業及び3D避難シミュレーションVR制作事業)を実施した。

・想定し得る最大規模の降雨に対し、仮に堤防が決壊し水があふれだした場合の浸水範囲や浸水深の変化を時刻歴でシミュレートした。

(玉名市「Project PLATEAU 3D都市モデルの整備・活用・オープン化」より。)

事例による成果

● 3Dでの表示を行うことで、直感的・空間的・具体的なイメージが可能となり、合意形成がスムーズに進んだ。

● 玉名駅周辺が最大浸水深となる繁根木川破堤点を対象にシミュレーションを実施し、従来の結果との整合を図るとともに、高精度の地形データを用いることで、盛土による浸水の回り込みといった実現象も再現できた。
(玉名市「Project PLATEAU 3D都市モデルの整備・活用・オープン化」より。)

● 3DVR空間上に可視化することにより動くハザードマップとして、浸水範囲や水位の状況の変化をリアルタイムに表現が可能となった。
(玉名市「Project PLATEAU 3D都市モデルの整備・活用・オープン化」より。)

● 2023 年 2 月 に、ユースケース開発の防災VRコンテンツを活用し、玉名市の住民に向けた防災VR体験会を実施。体験会後のアンケートでは、85 % の方が『実際に水害を体験しているような怖さを感じた』『VRゴーグルならではの没入感があった』『内水氾濫する街の様子がリアルで臨場感があった』と回答。地域住民の防災意識向上に寄与していることが確認できた。
(PR TIMES「【全国初】3D都市データ制作技術を活かした防災VRコンテンツで実際の街並みを使った水害時の避難行動をシミュレーション 熊本県玉名市住民が防災VRを体験 」より。)

事例の継続性

継続運用中

事例の運用期間

2020 年度~継続運用中

参考資料

本事例は、「総務省 地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】令和4年9月2日」を中心として、以下の資料を参照して編集しています。
※ 以下の資料の参照先は、調査時点でのものです。参照先の構成によっては、リンク切れとなっている場合があります。あらかじめご承知おきください。

■総務省

・地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】令和4年9月2日
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf

■熊本県玉名市 
https://www.city.tamana.lg.jp/

・Project PLATEAU 3D都市モデルの整備・活用・オープン化 2023年3月17日更新
https://www.city.tamana.lg.jp/q/aview/118/25241.html

・玉名市3D都市モデルを活用した災害リスク可視化業務委託公募型プロポーザルの選定結果について 更新日:2022年6月23日
https://www.city.tamana.lg.jp/q/aview/127/22840.html

・玉名市3D避難シミュレーションVR制作業務委託公募型プロポーザルの選定結果について 更新日:2022年6月24日
https://www.city.tamana.lg.jp/q/aview/133/22838.html

■国土交通省

・玉名市都市マスタープラン将来像 - 国土交通省 公開日:令和4 年 4 月 28 日
https://www.mlit.go.jp/scpf/efforts/docs/needs/smartcityneeds%2072_tamana.pdf

・3D都市モデルの整備・活用促進に関する検討分科会の活動状況
https://www.mlit.go.jp/scpf/archives/docs/bunkakai_tyukan09.pdf

・熊本県玉名市
https://www.data.go.jp/data/dataset/mlit_20211007_0032/resource/945e2f88-a791-463c-9ab8-b3fa3043d616

・Plateau ー国土交通省が主導する 、日本全国3D都市モデル整備・活用・オープンデータ化プロジェクト
https://www.mlit.go.jp/plateau/

・3D都市モデルのユースケース開発マニュアル(公共活用編)Manual for Application of 3D City Models (in the Public Sector)
https://www.mlit.go.jp/plateau/file/libraries/doc/plateau_doc_0004_ver01.pdf

・Plateau View App 
https://www.mlit.go.jp/plateau/app/

■G空間情報センター

・3D都市モデル(Project PLATEAU)玉名市(2020年度)
https://www.geospatial.jp/ckan/dataset/plateau-43206-tamana-shi-2020

■空間情報CLUB

・国土交通省Project PLATEAU(プラトー)|3D都市モデルのこれまでの成果と今後の取り組み 2022年7月5日 
https://club.informatix.co.jp/?p=14300

■建築通信新聞

・【現実の街をサイバー空間に】国交省が全国56都市の3次元モデル整備 東京23区は先行公開中 2021年3月30日 
https://www.kensetsunews.com/web-kan/555157

■PR TIMES

・【全国初】3D都市データ制作技術を活かした防災VRコンテンツで実際の街並みを使った水害時の避難行動をシミュレーション 熊本県玉名市住民が防災VRを体験 株式会社 キャドセンター  2023年3月17日
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000004108.html

関連する図表・動画

●G空間情報センター
・3D都市モデル(Project PLATEAU)玉名市(2020年度)
https://www.geospatial.jp/ckan/dataset/plateau-43206-tamana-shi-2020

●熊本県玉名市公式チャンネル
・玉名駅周辺が最大浸水深となる破堤点BP006(繁根木川0.4km右岸)の浸水シミュレーションの可視化(サンプル動画)
https://www.youtube.com/watch?v=oOu8SzWdUv0&t=40s

事例に関する問い合わせ先

玉名市建設部 都市整備課
Tel: 0968-75-1122

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