情報整備局「地域防災の中核である消防団員の活動をICTでサポートするアプリ」

展開地域名: 福島県須賀川市

分野:
防災
キーワード:
業務効率化
ワークフロー
コミュニケーションツール
IoT
スマホアプリ活用

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解決すべき課題

■消防団員の被雇用者率は年々高まっており、全国の消防団員の被雇用者率は70%以上。
全国で約85万人の消防団員がいるが、この数は、消防署員(約16万人)の約 5 倍の数。災害発生時には消防署員と共に災害現場の最前線で活動し地域防災の中核を担っている。

● 日中はサラリーマンとして働いている消防団員の増加により、勤め先が遠方であることや、勤務中のため作業を中断しての出動が困難であるため、災害が発生しても出動できない、仕事中で災害通知に気づかない等の状況があり、災害発生時における消防団の最大の強みである即時対応力が弱まっている。

● 出動できる人数の把握が重要となるが、既定の人数が確保できないと消防車は出動できない。

● 災害現場での消火栓情報が非常に重要だが、 災害現場で紙の水利マップを見ている時間は無い状況や、 いざ消火栓を使おうとしたら錆びていて使えないといったようなことも発生することがある。

(一般財団法人 全国地域情報化推進協会(APPLIC) 「「ICT地域活性化大賞2020」優秀賞 受賞事例 消防団員が考案した消防団のためのICTソリューションアプリ【情報整備局】〈福島県須賀川市、古殿町〉」参照。)

解決の手法

■消防団員間での情報共有アプリ「S.A.F.E」(セーフ)を構築。

● 2015年4月より地域防災の支援に向け、「S.A.F.E」は国際情報工科自動車大学校との連携により開発された。2018年に福島県知事より「ICTを活用した地域防災アプリケーションの開発提供」をテーマに経営革新計画の承認を得る。

●「S.A.F.E」は「火災発生通知」「出動状況」「消防水利の位置」「消防車両の位置」等をアプリ内で確認し、団員と情報を共有する事で消防団活動の支援に繋げることを目的とし、2018年7月須賀川市で運用開始、同年月8に須賀川地方広域消防組合で運用開始した。

(岩瀬管内商工会広域連携協議会「経営革新計画承認企業【情報整備局】情報整備局【福島県須賀川市】経営革新計画承認企業動画PR」より。)


● ICTを活用することで消防団員間の動態管理が可能な他、最新の消火栓情報を事前に取得している為、災害現場の場所を問わず、どこで災害が発生しても付近の消火栓の位置を容易に把握できる。

● 現場での消防車両の位置に関しても任意に地図上での共有ができ、消火栓の位置と合わせて見ることで、使用されている消火栓と使用されていない消火栓の判断に役立ち迅速な消火活動に繋がる。

(一般財団法人 全国地域情報化推進協会(APPLIC) 「「ICT地域活性化大賞2020」優秀賞 受賞事例 消防団員が考案した消防団のためのICTソリューションアプリ【情報整備局】〈福島県須賀川市、古殿町〉」より。)

事例による成果

❶ 全消防団員へ迅速に火災通知が届き火災場所の共有ができ、消防団員がすぐに応援に駆け付けることができた。

→危険な状態にある高齢者を安全に救出することができた。

※ICTによる迅速な災害通知と現場情報の共有が無かったら人災になっていた可能性も。

❷ 火災現場から一番近い消火栓の位置が1km近くある所で火災が発生→出動の必要がない他の消防団員が本アプリで現場を視覚的に確認。

→自発的に消防ホースの中継応援にかけつけ効果的な消火活動を実施することができ被害を最小限に食い止めた。

※現場情報の共有が無かったら消防ホースを繋ぐのに時間を要してしまい被害が拡大していた可能性も。

● ほとんどの自治体で年間100万円以下で導入でき、自治体の消防費を圧迫することがない。

・福島県の市町村の消防費予算(13の市の平均約14.9億円、31の町の平均約3.9億円、15の村の平均1.8億円)予算の1%以下

事例の継続性

継続運用中

事例の運用期間

2018年7月~継続運用中

参考資料

本事例は、「総務省 ICT地域活性化ポータル」を中心として、以下の資料を参照して編集しています。
※ 以下の資料の参照先は、調査時点でのものです。参照先の構成によっては、リンク切れとなっている場合があります。あらかじめご承知おきください。

■総務省

● ICT地域活性化ポータル 

・消防団員が考案した消防団のためのICTソリューションアプリ
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/local_support/ict/jirei/2020_001.html

 ー消防団員が考案した消防団のためのICTソリューションアプリ
https://www.soumu.go.jp/main_content/000698348.pdf

・報道資料 令和2年3月6日「ICT地域活性化大賞2020」受賞案件の発表
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000240.html

■一般財団法人 全国地域情報化推進協会(APPLIC) 
https://www.applic.or.jp/

・「ICT地域活性化大賞2020」優秀賞 受賞事例
消防団員が考案した消防団のためのICTソリューションアプリ【情報整備局】〈福島県須賀川市、古殿町〉
https://www.applic.or.jp/pdf/future_23/02/3.pdf

■情報整備局
https://www.j-s-k.info/

■福島県
経営革新計画承認企業一覧トップ 2022年5月2日更新
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/32021b/keieikakushin07.html

経営革新計画令和2年度承認企業 2021年8月2日更新
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/32021b/keieikakushin2.html

■岩瀬管内商工会広域連携協議会

・経営革新計画承認企業【情報整備局】
情報整備局【福島県須賀川市】経営革新計画承認企業動画PR
https://iwase-pr.com/j-s-k/

■須賀川市

・須賀川市消防団員応援事業所 令和2年5月26日
https://www.city.sukagawa.fukushima.jp/kurashi/anshin/bosai/1001914/1001924.html

 ー須賀川市消防団員応援事業所登録要綱
https://www.city.sukagawa.fukushima.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/001/924/ouenjigyousyotourokuyoukou.pdf

・あなたの力が地域を守ります
https://www.city.sukagawa.fukushima.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/012/786/6-7.pdf

■S.A.F.E.ホームページ
http://gcd.main.jp/safelp/index.html

■App Store

・SAFE 地域防災アプリケーション
https://apps.apple.com/jp/app/safe-%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E9%98%B2%E7%81%BD%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3/id1406103935

■Google Play

・SAFE 地域防災アプリケーション
https://play.google.com/store/apps/details?id=info.jsk.safe&hl=ja&gl=US

■SENDAI BOSAI TECH

【自治体×消防団DX】消防団員専用アプリ「S.A.F.E」を活用した、小野町の“新時代”の防災訓練/情報整備局 2023.01.30
https://sendai-bosai-tech.jp/news/detail/---id-126.html

関連する図表・動画

● S.A.F.E.ホームページ
http://gcd.main.jp/safelp/index.html

● 岩瀬管内商工会広域連携協議会
情報整備局【福島県須賀川市】経営革新計画承認企業動画PR
https://www.youtube.com/watch?v=B_LFghhIXuY

事例に関する問い合わせ先

情報整備局
Tel: 050ー5587ー7475
E-mail: info/atmark/sukapo.jp
​※スパムメール対策のため、「@」を「/atmark/」と表示。送信の際には、「@」に変更してください

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