東京都三鷹市「「キャッシュレス決済」と「セミセルフレジ」を導入し、証明書発行業務を効率化」

展開地域名: 東京都三鷹市

分野:
住民窓口サービス
デジタルデバイド解消
キーワード:
自動化
業務効率化
ワークフロー
IoT
スマホアプリ活用

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解決すべき課題

■コロナ禍において、窓⼝混雑情報のWeb公開や窓⼝の増設、マイナンバーカード交付予約システムを導⼊しており、最後の⼿数料などの現⾦授受の課題の解決が早急に必要であった。

● 総務省や経済産業省がキャッシュレス決済を推進する政策を進めていることもあり、支払いのキャッシュレス化は検討課題となっていた。

(PayCas「「1人につき1分の時間短縮が、積もり積もって大きな違いに」都内初!「キャッシュレス決済」と「セミセルフレジ」を同時導入 三鷹市役所」参照。)

解決の手法

■2021 年 1 月 18 日から市民課総合窓口に、SB C&S ㈱ が提供する PayCASキャッシュレス決済システムを活用したキャッシュレス決済と、㈱ ビジコムが提供するセミセルフレジ(現金自動精算機)を導入。キャッシュレス決裁とセミセルフレジを同時に導入したのは都内では初めての取り組み。続いて 2022 年 5 月に三鷹市内全 4 か所の市政窓口に導入した。

(三鷹市「【報道発表】市政窓口に「キャッシュレス決済」と「セミセルフレジ」を導入」公開日2021年1月14日と2022年5月19日発表分、 TOKYO MX「東京・三鷹市役所 キャッシュレス決済&セルフレジを同時導入」、PayCas「「1人につき1分の時間短縮が、積もり積もって大きな違いに」都内初!「キャッシュレス決済」と「セミセルフレジ」を同時導入 三鷹市役所」自治体通信ONLINE「住民窓口における感染症対策 高齢者も使えるセミセルフレジで、窓口の安心安全と業務効率化を両立」参照。)

● キャッシュレス決済対応可能な⼿数料の主な種類

・ 住⺠票の写し、住⺠記載事項証明書など住⺠登録に関する証明交付⼿数料
・ 印鑑登録⼿数料、印鑑登録証明書交付⼿数料
・ ⼾籍全部事項証明書(⼾籍謄本)、⼾籍個⼈事項証明書(⼾籍抄本)など⼾籍に関する証明交付⼿数料
・ 住⺠税課税(⾮課税)証明書、住⺠税納税証明書など税関係の証明交付⼿数料
・ マイナンバーカード再交付⼿数料、電⼦証明書発⾏⼿数料
・ 住⺠基本台帳の写しの閲覧⼿数料、住居表⽰台帳の⼀部の写しの交付⼿数料 など

● 利⽤できるキャッシュレス決済(32 種類)令和 5 年 2 ⽉時点

[電子マネー]

・交通系IC(9 種類)、nanaco、WAON、楽天edy、iD、QUICPay

[クレジットカード]

・VISA、Master、JCB、AMEX、Diners、銀聯

[二次元コード決済]

・PayPay、LINEPay、メルペイ、auPAY、d払い、WeChatPay、Alipay+、ゆうちょPay、BankPay、楽天Pay、j-coinPay、銀聯QR

● キャッシュレス化にかかったコスト

・本庁及び市政窓⼝に合計 5 か所 6 台に設置:

 ・イニシャルコスト︓約 760 万円(レジスター、キャッシュレス決済端末、インターネット開通及び配線⼯事)
 ・ランニングコスト︓約 15 万円/⽉(インターネット通信費⽤、機器保守費⽤、システム利⽤料、決済⼿数料)

解決における工夫点

● キャッシュレス決済のみも検討したが、現⾦利⽤者が圧倒的に多いとの予想を踏まえ、⾃動精算できるセミセルフレジの併⽤を決定。

● 会計処理の⼯夫

[⽇次処理]︓
 
・⽇次処理表(エクセル)に売上⾦及び決済種別の⾦額を⼊⼒し、管理している。

[⽉次処理]︓

・レジから抽出する⽉報データと、⽇次処理表の⾦額を指定代理納付者の収納明細と突合。

・決済⼿数料を相殺した⾦額が⼊⾦されるので、決済⼿数料相当額について、歳出から歳⼊
へ公⾦振替を⾏う。

● 苦労している点

・ 紙詰まり等でレジ機器が⽌まってしまった場合に会計処理が⽌まってしまう(複数設置が望ましい)。

・ 電⼦マネー等で決済エラーが⽣じた際に事業者との照会回答に約 1 ヶ⽉要する。
 (⽇次処理表に事象詳細を⼊⼒することで、会計処理に齟齬が⽣じないよう対応)

事例による成果

■年間 10 万件を超える⼿数料授受の際の接触の完全解消や、利⽤者 1 ⼈当たりの滞在時間を1〜 2 分短縮しているほか、利⽤者の利便性向上や業務の迅速化を実現。

● キャッシュレス決済については、その⽇の状況によるものの、およそ 20 % 前後の使⽤率となっている。

【今後の展望】:

キャッシュレス決済⽐率を 40 % まで上げるのを目標としている。各部署での導⼊を進めていく。窓⼝⼿続⾃体もデジタル化を進めていきたい。

事例の継続性

継続運用中

事例の運用期間

2021 年 1 月~継続運用中

参考資料

本事例は、「総務省 ⾃治体DX推進参考事例集【3. 内部DX】令和5年4⽉28⽇」を中心として、以下の資料を参照して編集しています。
※ 以下の資料の参照先は、調査時点でのものです。参照先の構成によっては、リンク切れとなっている場合があります。あらかじめご承知おきください。

■総務省

・⾃治体DX推進参考事例集【3. 内部DX】令和5年4⽉28⽇
https://www.soumu.go.jp/main_content/000879053.pdf

・「自治体DX推進参考事例集」の策定 令和5年4月28日
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei07_02000152.html

■三鷹市

・市民課窓口でキャッシュレス決済が利用できます 公開日:2023年1月20日 最終更新日:2023年1月20日
https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/089/089948.html

・【報道発表】市政窓口に「キャッシュレス決済」と「セミセルフレジ」を導入 公開日:2022年5月19日 最終更新日:2022年5月19日 2022年5月19日 発表 
https://www.city.mitaka.lg.jp/c_press/097/097019.html

・【報道発表】市政窓口に「キャッシュレス決済」と「セミセルフレジ」を導入 公開日:2021年1月14日 最終更新日:2021年1月14日 2021年1月14日 発表
https://www.city.mitaka.lg.jp/c_press/089/089892.html

・市民課:
https://www.city.mitaka.lg.jp/c_sections/shimin/index.html

■SB C&S株式会社

・会社概要
https://cas.softbank.jp/corp/profile/

●PayCas
https://www.paycas.jp/

・PayCasとは
https://www.paycas.jp/service

・「1人につき1分の時間短縮が、積もり積もって大きな違いに」都内初!「キャッシュレス決済」と「セミセルフレジ」を同時導入 三鷹市役所
https://www.paycas.jp/case-study/city-mitaka

■株式会社ビジコム
https://www.busicom.co.jp/

・会社概要
https://www.busicom.co.jp/company/

・あなたのお店もセミセルフ
https://www.busicom.co.jp/lp/semiself/

・キャッシュレス決済・地方税統一QRコード(eL-QR)対応!地方自治体向けセミセルフレジ
https://www.busicom.co.jp/product/business/jichitai.html

・東京都三鷹市役所様 セミセルフレジ・キャッシュレス決済連動の導入で、市民へのサービス向上と職員の業務効率化に貢献。 2022.01.20取材
https://www.busicom.co.jp/casestudies/case05/

・セミセルフレジをご導入頂きました三鷹市役所様が、TOKYO MXテレビ「news TOKYO FLAG」にて紹介されました。
https://www.busicom.co.jp/topics/2021/20210119/

■自治体DX白書

・キャッシュレス事例 「三鷹市×PayCAS」 2022年2月1日
https://dxhakusho.com/3119/

■自治体通信ONLINE

・住民窓口における感染症対策 高齢者も使えるセミセルフレジで、窓口の安心安全と業務効率化を両立 2022.03.30 
https://www.jt-tsushin.jp/articles/case/jt37_busicom

関連する図表・動画

●TOKYO MX
・東京・三鷹市役所 キャッシュレス決済&セルフレジを同時導入
https://www.youtube.com/watch?v=-GuSfp0Ywa8

事例に関する問い合わせ先

三鷹市 市⺠部 市⺠課 庶務・年⾦係
E-mail: shimin@city.mitaka.lg.jp

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